弊社にはさまざまな質問が寄せられています。
ご子息に負担をかけたくない。自身の葬儀を自分で決めておきたい。両親の葬儀の為に準備していたほうがいいことは?など…
一例をご紹介します。
- 葬儀のことを事前に準備することはよくないこと?
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そんなことはありません。縁起が悪い、まだ存命中に葬儀の話は気が引ける。と話す方はいらっしゃいます。確かに体調の悪い方の前で葬儀の話をすることははばかられます。しかし、元気なうちに準備をしなかったばかりに、故人本人や周りの家族が不本意な形の葬儀になってしまい一生の心残りになることもあります。葬儀のスタイル(仏教、無宗教、家族葬など)や声をかけたい友人、費用など、何も話し合っていなかった為に故人の意思が分からず、また家族の中でも葬儀に対する考えの違いから揉めるケースが多々あります。時間があるうちに葬儀について話し合い、準備することをおすすめいたします。
- 事前に用意をしたほうがいいものは?
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遺影写真です。実際にはその他にも沢山有り、また状況にもよって異なりますが、葬儀時に必要になるものとして一番にお答えするものは遺影写真です。印刷物やデータであっても、何処にあるのかわからない。また、最近はあまり写真を撮る機会がない、古い写真しかないといった方が多くいます。遺影写真は祭壇に飾り、多くの方の目に触れます。また自宅の仏壇などに飾る写真も、葬儀で作った遺影写真を使用する方が多く、長い間家族の目にも触れることになります。ならば急いで探した写真ではなく、自身が気に入っている写真や、納得のいく写真を用意していただくとよろしいと思います。
- 面と向かって子供に葬儀の話はしにくい。事前に伝えておかないと子供たちが困ることは?
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葬儀の内容やお墓のことで希望がある場合は、直接伝えるかエンディングノートなどに書き残しておくとよろしいかもしれません。思い入れの強いご家族ほど故人の意思がが分からないと苦悩され、心残りになってしまうかたが多くいらっしゃいます。また現実問題ですと、お子様に限らずご夫婦の方にも言えますが、保険や物件等の大切な書類、通帳や印鑑など保管場所が分らず、手続きが出来ない。お金を引き出せないといった話をよく聞きます。病院で保険証が必要なのにその場所もわからないということもあるので、事前に伝えるか、場所を決めておいたほうがよろしいかもしれません。
- 地元に今までお付き合いをしていたお寺やお墓があります。しかし現在遠くに引っ越してしまったので、葬儀の際今までお付き合いのあったお寺などに来て頂くのは大変なので、知らせない方がいいのでしょうか?
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必ずお知らせください。特にお墓がお寺の敷地内にある場合は、納骨の際埋葬を拒否されてしまうなどのトラブルを耳にすることがあります。また故人が生前に戒名などを頂いている場合もあります。実際の葬儀にお経を拝みに行くことはできなくても、他のお寺をご紹介してくださることもあるので、必ずお知らせし指示を仰いでください 。
- 故人の通帳からお金を引き出せなくなるのはどの段階から?
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金融機関に通帳の名義人の逝去の情報が伝わった時点です。銀行の窓口で家族本人が伝えてしまう、町内の訃報で伝わるなどのことが考えられます。一般的に銀行の窓口で名義人の葬儀代を引き出す際、家族が話してしまい凍結するケースが多いです。死亡届が役所に届けられると銀行が凍結すると思っている方も多いですが、役所から民間の金融機関に個人情報が不当に流れることはありません。
- ずばり葬儀にかかる平均金額はいくらぐらい?
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お住まいの地域やお選びいただく葬儀社、プランなどで金額は大きく変わります。私がさまざまな葬儀社で立ち会った中でも葬儀社に支払う金額だけで10万~500万とかなり差があります。その他に宗教者へのお布施などもあり、一概に葬儀の平均金額をお答えするのはとても難しいのです。「葬儀社に見学に行ってちょっと金額を聞いみたら、答えてもらえなかった」という方はこういった理由からかもしれません。少しお話の時間を頂ければ、葬儀社の方に見積もりを出していただけることが多いので、実際の金額についての不安がなくなるかと思います。